​堂本 尚郎
DOMOTO Hisao

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“​抽象”
Oil on canvas

Signed&dated on the reverse side
54×80.5m

Framed 69.5×97×7cm

photograph:Hidenori SUZUKI 

About

1928年に京都に生まれた堂本は日本画家堂本印象を伯父に、一族からも多くの芸術家を輩出する恵まれた環境に育つ。京都市立美術専門学校日本画科在学中より早くもその才能を発揮し、将来を嘱望されるが、堂本は閉鎖的な日本画壇に安住することを好まず、海外に目を向けた。1952年、伯父印象に随行してのヨーロッパ歴訪に続き、堂本は55年よりパリに留学し、この地で日本画から洋画に転じた。奇しくも当時パリではアンフォルメルという画期的な絵画運動が勃興しつつあり、その渦中に身を投じた堂本はその中心的な作家の一人としてたちまち注目を浴び、1957年にアンフォルメル運動の拠点、スタッドラー画廊でデビューした。しかし堂本は決して一つのスタイルに安住することなく、この後も次々に画風を変える。活躍の場をパリ、ニューヨーク、東京へと移しながら、荒れ狂う波や雲海を連想させるイメージから、車の轍のような物質的な絵画、円のパターンを直列したカラフルで夢幻的なイメージ、そしてきらめく水面を思わせる静謐な情景へと絵画は華麗な変貌を遂げる。しかもヴェネツィア・ビエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレといった国際的な展覧会への出品や受賞が物語るとおり、それらの絵画は常に高い完成度を示し、作品は国内外の主要な美術館に収蔵されるにいたっている。