竹内美術店オーナーの独り言 5

売れるアーティストの定義?


最近案じている事があります。


売れるために売れる絵を描こうとしているアーティストが、コンテンポラリーの作家の中にもかなり出てきています。“売れるアーティストになりたい”と思う気持ちは十分理解できますが、一番大切な事、それはモダンアートでも他のアートでも同じ事が言えますが、たとえ50メートル離れていてもどの作家の作品かがわかる、そんな作家になることだと思います。それは作家の個性が大いに出ていて既存の作家と比べてもすぐわかる、それがとても大切だと思います。


真似する事が悪い事だとは思いませんが、売れるか売れないかという風に考えると、やはりみな“良いとこ取り”しようとするので、類似したものになってしまいます。だからこそ独自の個性を表現できるようにならなくてはいけないのではないかと思います。


どういうものに人が興味を持つかは時代によって変わってくるので、今注目されていない作家だからダメだとは決してならないでしょう。むしろその様なことを考えて制作しているようでは、アーティストとして大成しないのではないでしょうか。

もし作家の方になぜ自分の作品は売れないのか問われたらこう答えるでしょう。

個性が足りないと。


当店には海外の作家から毎日のように取り扱いについての問い合わせがきます。作品を取り扱うか否かの判断は、作品が上手いか下手かの判断はもちろんありますが、基礎的な技術があるかないかも大きな判断基準の一つとしています。


どれだけ個性が出せる人なのかという点については、一見しただけではわからないところもあり、作家本人と話をしてその人が思想や哲学をしっかり持った人、それと今の時代の“におい”を感じ取ることができる感性がある人であるかという事が大切だと思っています。

 

Writer:竹内 丘 竹内美術店オーナー

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